2018.03.14
LEGO®を使ったコミュニケーションイベント vol.2
【LEGO®Serious Play®もどき】
LEGO®Serious Play®をご存知でしょうか。
LEGO®によるチームプレイを通じて、無意識化の自己を具現化することにより、コミュニケーションの円滑化や組織の課題解決の実現に近づくことができるワークショップです。詳細は以下の項目をご参照ください。
『LEGO®を使ったコミュニケーションイベント』『LEGO®Serious Play®公式サイト』
前回の、LEGO®を使ったコミュニケーションイベントに引き続き、今回はVol.2ということで、その内容と成果をお伝えしていきます。今回は、9名でのワークショップとなりました。2つのチームに分かれて、次々と与えられる課題に取り組んでいきます。前回と同様にチーム対抗で制限時間を設けての「ブロック高積み」や、テーマを基に限られたパーツのみで作る自己表現作品の制作などを行いました。課題は前回と似ていても、出来上がった作品は全く違いました。前回は概要をお伝えしたので、今回は、一つ一つのワークを深掘りしながら、その真髄に迫っていきたいと思います。
限られた条件の中での作品制作
まずは、指示された条件の中で、レゴを組み立て乗り物を作るというワークでした。こうして見ていると、具体的な表現から抽象的な表現まで、プレイヤーの個性や考え方が浮き彫りになってくるようです。
一際、異彩を放っていたこちらの作品に注目してみました。
緑だから植物?と仮説を立てましたが、どうやら、この作品は穴を掘り進むことができる乗り物だそうです。前の長く伸びた部分が頭部で、反対側が尻尾です。どうやらこの尻尾が、最も重要なパーツで、これがないと、思った方向に進むことができなくなるそうです。そして、1日いい仕事ができると、尻尾がピクピクして満足げにするそうです。こう聞くと、植物より動物に近いように思えます。この作品が生まれた背景にはどんな意味があるのでしょうか。なぜ緑一色なのか?なぜ尻尾なのか?質問して見たくなった方、ご安心ください。作品紹介が終了すると、好きなだけ作品に関する質問ができます。逆に自分が質問されることも然り。考えていなかったところを突っ込まれて、無理やりひねり出した答えが自分の深層心理を表している・・・なんてこともあり得るかもしれないですね。
チームワークが鍵!!高積みワーク
こちらの高積みワークは、様々な制限がある中で、リーダーとメンバー達がコミュニケーションを取り、制限時間内でどれだけ高く積み上げることができるか、というワークでした。なぜ、顔パーツが集中しているのか?それも上部だけに?・・・その全てに理由があります。実は、この顔パーツを積み上げたプレイヤーは、ルール上、赤と黄色のブロックしか積むことができませんでした。そして、積み上がった顔、という安定性に欠ける形状を考慮して、他のパーツが全て積み上がってから、設置したようです。顔を”顔パーツ”でなく”黄色ブロック”と考え、探して積み上げるという発想が素晴らしいですね。自分なら思いつきませんでした。しかし、こんな条件はまだまだ序の口。それ以上の無茶振りの中で、リーダーはいかにメンバーをまとめるか、また、メンバーは周囲を見ながらいかに自分の役割を果たすか、頭を捻りながら、限られた時間の中で手を動かしました。
フィードバック
ワークの終わりには、フィードバックが行われます。このフィードバックを通じて、作品や成果だけでなく、そのプロセスに目を向けることも大切だと感じました。
・周囲を観察して自分が何をすべきかを探ることが大事
・役割分担をすることで効率的な作業ができる
・目標を共有することで初対面の人とでも協力できる
など、共同作業に対する発見が多くありました。
さらに、
・自分の得意不得意がわかった
・各々の性格が良くわかった
など、他者や自分の人となりを発見・再確認していたメンバーもいました。
周りを見て指示を出すのが上手な人、与えられた仕事を精度高く行う人、口下手でもアイデア力がある人、それを拾って共有することが得意な人・・・それぞれに得意な分野があり、それを調整・発揮することによって、チームワークの精度を高めることが、勝利の鍵だったように思います。